たとえどんなに。
夜、いつものように暇メール。

文字を打つ携帯は、

少し軽くなったような気がした。

・・・思い出が消えたからかな。

メールにホラーの内容を書くへんまは

絶対性格悪い!

でも、

「慰めてあげられなくてごめん」

その一言は何となくうれしかった。

「今日、へんむと逃げてるの楽しかった。」

そうつづられたメールに

私の心拍数は上がった。

・・・私、また?

もしかして、へんまのこと好きなの?

いやいやない。

そう、私は首を横に振る。

だって、靖に対しての好きとじゃ

全然比べ物にならないから。

あの、胸が焦がれるような想いとか

笑顔を見ただけで温かくなる心とか

全然違う。

好きじゃない・・・

第一、彼女がいるしね。
< 83 / 172 >

この作品をシェア

pagetop