たとえどんなに。
みんなで雪を投げあって

白いじゅうたんの上を走りまわって

へとへとになって

雪の上に寝そべった。

笑った笑った。

灰色に曇った雲が頭上に広がっていた。

いつの間にこんなに時間がたっていたのだろう

久しぶりにこんなに全力で笑った

久しぶりにこんなに走った

久しぶり友達っていいなって思った。

すべて久しぶり。

こんなに笑って

こんなに全力で遊んで

こんな世界も悪くないかも。

< 88 / 172 >

この作品をシェア

pagetop