たとえどんなに。
みんなとの雪合戦を終えて、

家に帰った。

携帯ランプが点滅しメールを知らせる。

「亜夢、これから雪合戦するんだけど来る?」

30分前に来た梢のメール。

「今から行く。」

そう、一言だけ送ると

私は自転車を全力で飛ばし場所へと向かう。

つくと始まっていて

みんなの楽しそうな騒ぎ声が外まで聞こえていた。

「亜夢ー」

そう私を呼ぶ声と一緒に

白い球状の物体が私めがけて飛んでくる。

「いった」

梢によって放たれた雪玉は

見事私の右耳に直撃した。

笑いあう声はよりいっそう大きくなり

私は雪玉片手に梢を追い回した。

当てて、当てられて

捕まえて、埋めて、逃げられて。

私たちは遊びまくった。
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