たとえどんなに。
「そうですよー、亜夢先輩」

「うちらの言ってることー

 絶対信じてないですよねー」

「本当なんですよー!」

そう口ぐちに呟く私の後輩たち。

バドミントン部のみんなは

私に好きな人を知っている。

みんな少年団からの付き合いで仲が良く

応援してくれている。

毎回、試合のたびに

「靖、今先輩のことみてましたよ。」

「先輩、靖手振ってますよ。

 振り返してあげたらどうですか?」

「先輩の帰るとき、靖

 『バイバイ』って叫んでましたよ」

なんて、毎回のように言われる

そのたび無視、スルー

でも、本当だったらいいな

本当なのかな。

内心うれしくて。

信じたい。そう思ってる自分がいた。

いや、信じて喜んでた。

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