たとえどんなに。
「亜夢、好きって思える人ができたの?」

さっきまでの怒っていた梢とは打って変わって

優しい瞳を私に向けた。

「うん・・・」

美也にも琴にも萌李にも

誰にも言ってないこと。

でも、梢だから聞いてほしかった。

知ってほしかった。

私の醜い過去を知っても

こんな私を受け止めてくれる梢だから

こんなおかしな私も知ってほしい。

あほでしょ。

馬鹿でしょ。

それでもいい。

私、いつも支えてくれるへんまが・・・

佑馬が好きなのかも知れない。

彼女がいるって知ってる。

だから、奪おうとか考えない。

ちゃんと、応援しよ
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