たとえどんなに。
幸せを願う愛し方?

そんな恋があるならそれでいい。

そんな愛の形があるならそれでいい。

大切な人が笑っていてくれるなら

私はいくらでも犠牲になろう。

もし、それで陽菜が笑えるなら

私はそれで構わない。

「間違ってない?

 亜夢、間違ってない?」

ツリーハウスから降りてきた女の子

私と梢と同い年の

向日 葵

間違ってる・・・?

「葵、何が間違ってるって言うの?」

訪ねたのは私じゃない

葵を鋭く睨んだ梢

「まちがってるじゃない。

 そうやって他人の幸せを願ってばかりじゃ

 いつまでたっても亜夢は幸せには

 なれないじゃない。」

幸せになんてならなくていい・・・

私が未来傷つけるはずの人たちが

笑い、幸せであれるのなら。
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