【完】好きになれよ、俺のこと。


「んー! 楽しみだぁー!

陽向も、楽しもうね!!」




「うん!」




柊くんも最高の思い出にしてあげたいって、言ってくれた。




2人がそうやって言ってくれてるんだから、私が楽しまなきゃだよね!




隣で拳を突き上げるなっちゃんに合わせて、私もおーっ!と手を挙げた時。




「あ、ひなちゃん!」




前方から聞こえてきた声に、心臓がドキンッ…と反応を示す。




この声は、安堂くんだ。




見れば、女の子達の輪をかいくぐって、安堂くんがこちらへと走ってくる。




なんだか、久しぶりに会った気がするよ。




学園祭の準備は、クラスごとでやるから、なかなか会えなかったんだ……。



< 107 / 417 >

この作品をシェア

pagetop