【完】好きになれよ、俺のこと。
……ねぇ、叶翔……。
幸せすぎると、言葉って出てこなくなっちゃうんだね。
頬を熱いものが伝う。
「……だよっ。
もちろんだよっ、叶翔……っ」
私は思わず、叶翔に抱きついた。
叶翔はしっかりと受け止めて、そしてぎゅうっと抱きしめてくれる。
「陽向、ぜってぇ幸せにするから」
「私も、叶翔のことを幸せにできるような人になりたいっ…」
叶翔がそっと身体を離した。
その瞳は、微かに熱を帯びている。
「……やべぇ」
「え?」
「今すごく、陽向にキスしたい」
「……っ////」