【完】好きになれよ、俺のこと。
* 君を守る
高1の俺の誕生日。
陽向に呼び出され、俺は野いちご広場に向かった。
仲直りをしたくて。
そして……告白をしたくて。
あの日───陽向から好きな人がいると言われた日、気持ちを抑えきれなくて俺は、陽向に無理矢理キスをした。
仮にも彼女である陽向に、好きな人がいるなんて、信じられなくて、その相手にむかついて。
ほんとは俺が彼氏なんだって、陽向に伝えたかったのかもしれない。
だけど、陽向からしたら最低だよな……。
だって陽向の中で、俺は
多分友達だから……。