【完】好きになれよ、俺のこと。
「安堂くんと関わりたくないとか嘘だよ……っ。
本当は、ずっとずっと安堂くんのそばにいたいのっ……」
……あぁ、好きだ。
やっぱり愛おしくて堪らないんだ。
もう、抑えるのにいっぱいいっぱいで、今にも溢れ出しそうなんだよ───。
ねぇ、お願い。
もう一度、俺の彼女になってください……。
「……俺、やっぱり、ひなちゃんがいないとダメなんだよ。
だから、これからも笑っててほしい。
誰よりも、一番そばで」
陽向が俺を潤んだ瞳で見上げる。
その瞳に映る俺は、陽向にはどう見えてるんだろう……。