【完】好きになれよ、俺のこと。
そして、陽向の告白はある意味強烈なインパクトを残した。
だって
『……ほ、ほほほほんとです、か……っ』
そう言って、フラーッと倒れたのだから。
……ちょっ、危ねぇ!
倒れる寸前に、間一髪抱き止められた。
『えっ!? 大丈夫!?』
『は、はひ~』
そう答えたかと思うと、次の瞬間身体中の力は抜けて、陽向は意識を失った。
『まじで……』
っていうか、この子どうにかしないと。
いつまでも抱き止めてるわけにもいかねぇし……。
俺は、驚きと困惑と少しの笑いを堪えて、陽向を保健室に運ぶため抱き上げた。