【完】好きになれよ、俺のこと。
「あの、私に用っていうのは……?」
「ここじゃ話しづらいことだから、場所を変えましょう」
「は、はい!」
私は先輩の言う通り、先輩の後を歩いていく。
初対面の私に、話ってなんだろう……?
想像もつかないなぁ。
首を捻っていると、いつの間にか体育館の裏に来ていた。
あれれ?
いつの間にかこんなとこまで来ちゃった。
ここって、人通らないし、ちょっと怖いんだよなぁ……。
そんなことを考えていると、不意に前を歩いていた先輩が足を止めた。