【完】好きになれよ、俺のこと。
「プライバシーの侵害…ですよね……」
私だったら告白してるとこ、誰かに見られたくないもん……。
私ったら、なんてタイミング悪いんだろう……。
がっくり項垂れていると、いきなりおでこにツンとした痛みが走った。
へっ……?
それが安堂くんのデコピンだということに気がつくのには、時間は掛からなかった。
「……っ////」
いきなりのデコピンに真っ赤になった私の顔を、目の前にしゃがみ込んだ安堂くんが、膝に肘をついて覗き込む。