【完】好きになれよ、俺のこと。
その時。
柊くんは顔を少し赤らめたかと思うと、誰もが想像もつかないような言葉を口にしたんだ。
「でも俺、好きな子と同じ係になりたいから!」
突然そう叫んだ柊くんの言葉に、ざわつくクラスが一瞬しんとして、数秒後。
「「「えー!?!?!?」」」
もちろんその「「「えー!?!?!?」」」の中には私の声も含まれてる。
しゅ、柊くん、好きな子がいるの?
しかもこのクラスの中に!?
だ、誰だろう!?
柊くんを見上げると、柊くんはヤジを飛ばす男子達に、何か言い返していて。
女子から人気の柊くんの大胆すぎる発言なだけに、HRが終わるまで騒ぎは収まらなかった。