卒業~大好きな君へ~
「望奈〜ごはんよ〜」
下の階から聞こえてきた声。
「は〜い。今行く〜」
私は今日で最後の制服に
腕を通した。
何もかもが最後なんだ
と思いながら…。
「望奈、準備はできたの?」
「ん〜一応ね〜」
だるそうに答える私。
「一応って…今日で最後なんだから
ちゃんとして行きなさいよ」
「うん、わかってるよ」
ご飯を食べ終わって
髪の毛をして、ぼーっとしてると
ピーンホーン
あ!きたきた!
「お母さん行ってくるね!」
「はーい。気をつけるのよー」