君はあっち側 私はこっち側
記者が 七森聖夜にインタビューしてる間 ずっとそれをみてた。


私とは違ってスラスラ 笑顔で答えている七森聖夜は同級生には見えなかった。


別の世界に生きる人だと思った。


私がいるのとは違う世界。


私はカメラのこっち側。


彼はカメラのあった側。


「じゃあこれで失礼します。」


七森聖夜は長い足で私の方へ歩いてきた。


「行こうか?入学式はじまるよ。アシスタントさん?」


「え?」


< 12 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop