君はあっち側 私はこっち側
「何?置いていくよ?アシスタントちゃん?」


「あ、はい。」


彼が歩き出して3歩後。


ちょっとだけ 後ろを歩く。


ポケットに手を入れてスマートに歩く彼。


「金谷さん 元気?」


「あ、はい。元気ですよ。元気過ぎて困るくらい。」


「そっか。なら良かった。1回だけ撮って貰ったことあってさ。」


あれ?


金谷さん 七森聖夜の写真 撮ってたっけ?


ちょっとの沈黙は七森聖夜が打ち砕いた。


「君はいなかったよ。アシスタントがいないから不便だって金谷さんが言ってた。」


「あ…。そうなんだ。」


そんなことを話しながら昇降口まで歩いてきた。


昇降口には クラス一覧が貼ってあってたくさんの人でごった返してた。
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