君はあっち側 私はこっち側
「あ、はい。」


「あとさ。敬語使われるのなんか違和感。同級生でしょ?」


さっき考えていたことを言われてちょっとドキッとした。


「あ、はい。…わか…った。」


つまりながらもタメ語を使い 横に並んだ私を見て満足気に笑う七森聖夜。


「じゃあ こちらからもひとつ。」


「どーぞ。」


「私 金谷美月のアシスタントじゃないんですけど。」


「え?じゃあ何なの?」


「うちの父と金谷さんが知り合いで カメラを教えてもらってるだけ。ちょこまかとついてまわってるけどね。」


「ふーん。じゃあアシスタントちゃんなんて呼べないね、優麻ちゃん?」


「…。」

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