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始めよう
緩やかに腰まで伸びた白銀の髪

包帯に包まれた瞳

妖艶に微笑む口元

絹ように滑らかにそして血色の悪い肌


彼女は魔女の家の主。


盲目の魔女ユノア


自らの願いのために魔女まで堕ちた少女
は願望器に何を願うのでょう






魔女の家。
かつてユノアが兄と暮らした屋敷は今や彼女の魔力で一つの生き物となった

入ってくるものを全て喰らう屋敷だった



「ディル?ディルはどこ?」

「ここに、我が主よ」

ユノアは声のする方へと車椅子を動かす
無邪気に微笑む口元は子供そのもの

「探したのよディル!いつもいてちょうだいって言ってるのに。私はあなたがいてくれないと」

そういって手を優しくとる

「私めはいつもお側におりますよ」

ディル………彼はこの願望器争いの力となる、過去の英霊である。

彼ら英霊を所有する者をマスターと言う
マスターは全員で5人
願望器に願いを告げられるのは一人だけ
これが願望器による争い

願望器は人の争いを好む。故に5人は
殺しあわなければならない。


これが、この世が産んだ願望器










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