イジワルな先輩との甘い事情
あとがき
あとがき
「先輩の彼女にしてください」が、当初のサブタイトルでした。
……が、なんだか直接的すぎるかなぁ、とさすがに思い、今のモノに変更となりました。
タイトルセンスが壊滅的にないので、毎回苦戦しておりますが(最近は章タイトルを完全に諦め、台詞乱用のみという始末……)、この作品は特にそうだったように感じます。
作品の内容をギュッと凝縮してあるような、できれば読み終わった後、なるほどね!みたいなのを一度でもいいからつけてみたいものですが……。
そう願い続けてみても、簡単に叶うものでもありませんね……。
さて。
この作品は、100ページ目にあるシーンが書きたくて考え始めたお話でした。
全部の作品がそうってわけじゃないんですが、お話を考える時、私はほとんどひとつのシーンが書きたい!という思いからその前後、キャラを考え始めます。
この作品で言えば、「好き」って何度も言う花奈子に、北澤先輩が困り顔で「俺もって言って欲しいの?」と聞き、花奈子がショックを受けるシーン。
そのシーンが、漫画の一ページみたいに絵で頭の中に浮かび、そこからお話やキャラたちを考えました。
花奈子に北澤、園ちゃん、松田、安藤さん。
それぞれ性格が違うので、書くのがとても楽しかったです。
特に松田(笑)
松田の登場シーンの多さから、きっとお気に入りだってばれてるんだろうなぁと思いながらも、扱いやすさが飛び抜けていて彼を書くのが楽しくて仕方なかったです。
あの明るい松田が過去にどんな傷つけられ方したのか……。
一応、考えたりはしているんですが、もし機会があれば違う作品できちんと書けたらなぁと思うので、ここでは内緒にしておきます。
(サブキャラとしては書きやすかったけど、ヒーローとして扱うのは繊細すぎて難儀そうですが汗)
作中にあったクリスマスパーティーですが、私の勤めていた金融機関には、毎年ホテルの会場を貸し切っての強制出席クリスマスパーティーがありました。
顧客の社長や若社長にニコニコと愛想振りまいて、たまにお尻触られたりしながら、三時間。
さすがに電気落としたりはしませんが(笑)、「この後時間あるなら二次会に来なさい」みたいな、なんとも断りにくいお誘いをして頂いたりして。
(毎年の事なので、その辺は上司に報告後、上司が断りに行ってくれる)
きちんとしてて、ここに勤めてるんだよーなんて話をすれば、友達のお母さんは「まぁ、そうなの!」って反応示してくれるような金融機関だったんですが中身はそんなでした。
若社長いっぱいいたのに、玉の輿にも乗れなかったし。
おかげで、こうしてネタにすることができましたが(笑)
さて。あとがきが長くなってしまいすみません。
最後に。
この作品を最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
では、また違う作品でお会いできること、そして園ちゃんの胸がドーナツ分大きくなることを祈って。
ありがとうございました!
2015.6.16
ぴのり
次の作品は「囚われ片想い―ただの同期じゃなくなった夜―」です。
表紙だけ公開してありますので、もし興味があるようでしたら。