イジワルな先輩との甘い事情
遊びだとしても私を受け入れてくれた事、ずっとなんでだろうって疑問には感じていた。
先輩ならもっと可愛い子だってもっと綺麗な子だって、きっと選べるのにって。
それに、遊びだったら私みたいに本気な面倒な子より、もっとあっさりした子の方がいいんじゃないかなって……そう思ってたのは確かだった。
なんとなくずっと疑問に思っていた事が腑に落ちて……胸の底に突き刺さる。
先輩は、だから私に優しいの……?
「でも、本当にあれが本命なら、北澤さんも趣味が悪いよね。
あーんなぶりっ子のどこがいいんだか。まぁ、今はぽっちゃり系とか人気なのかもしれないけど。
胸大きく見えるけど、他にも肉ついてれば当然だし。
花奈子と身長同じくらいだけど、花奈子よりも北澤さんの方が体重は近いんじゃない?」
「北澤さんって何キロなの?」って園ちゃんに聞かれて我に返ったけど……答えが分からなくて眉を寄せる。
好きな人の事は何でも知りたいけど、体重まではさすがに分からない。
「どれくらいだろ……でも、着やせするから細く見えるけど割とがっしりしてるから……」
って、園ちゃんが聞くから答えたのにニヤニヤした視線を向けられて、顔がどんどん熱くなって声が小さくなる。
ついでに、先輩の服を脱いだ姿が頭にボンッと浮かぶから余計に体温が上がった。