偽りの自分。
これっていじめ?


『あっ、絵理花可愛すぎ!マジ天使だわ。』



『...そんなことないよ
だってプリって詐欺じゃん!笑』




今プリを撮りに来ていて。


あたし、吉野、美香、雫、美鈴、
そしてクラスメイトの優花とプリを撮りに来た。



今は落書きをしてるんだけど、何故かあたしの番が来ない。


酷すぎでしょ。


『あたしの番まだ?』


あたしが言うと落書きをしていた優花が
振り返って、

『何?やりたいの?』と言った。



『え、そんなのも分かんないの?人の気持ち考えてよ。』


あたしは偉そうに言った。

あたしがミスだからね。



『悪いけど、全部落書きしちゃったー!』


優華が笑いながら言う。


『あれ、桜田さん落書きしてなかったの!?
ごめんね、気づかなかった....』


吉野が言った。





そして、出てきたプリを見ると
あたしのところだけ落書きされてて。


あたしの顔に変なスタンプとか
押されているのに対して、
吉野たちは可愛くなってる。



でも1つだけ落書きされていないものがあった。



«ずっ友!»

大きく、ピンク色で書かれていて、
あたしのところには
きちんと«せいら»と書かれている。


きっと、吉野は落書きしなかったんだ。




『...え!?何これ、
桜田さんの顔に落書き....』



吉野が言うと、皆ケラケラ笑い出した。



『ごめん邪魔だったから』


皆、口を揃えて言う。


 
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