偽りの自分。

そして、吉野は駅へ向かって
行ってしまった。



『...お前、そんなきつく言う必要ある?
いつも思ってたけどさ、性格悪いんだよ!』



カイトが大きな声で言う。



『そうだよ、あたしは性格悪いよ!
...一番、あたしが分かってる。
ごめ...んっ....。』


あたしは、全力疾走で横断歩道を
渡って行った。


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