偽りの自分。
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昨日
放課後、買い物中に
ばったり会ったカイトと吉野は
二人で買い物をした。
「じゃあ、そろそろ帰ろー」
二人が横断歩道に向かって歩き出すと、
吉野はつまずいて、車道に入りそうになった。
「わっ...!」
「吉野...!あぶねぇ」
カイトに手を掴まれて、無事だった吉野。
「ありがと....」
「気を付けろよ....」
それからまた歩き出した二人。
しばらく経ってもカイトは手を離さない。
吉野は早く離さないかなと思っていた。
この間にあたしが発見。
吉野は慌てて、
「カイト君....手!」
「あっ、悪りぃ」
手を離した。
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