偽りの自分。


『....星羅.....絵里花.....』


美香は、うつ向きながら呟いた。


『過去は過去!
もう過去は変えられないんだから、
前進もうよ。』 

あたしは思ったことを言った。


『そうだよ!』

吉野さんも、訴える。


『...うん....』


雫たちは、そう言って自分の席についた。


そして、
だんだん皆は自分の席についてゆく。


あたしと、吉野さんと、美香以外の全員は。


『美香....あんなの気にしちゃダメだよ。』

あたしは、ぽつりと呟いてから、
美香をみる。


『あたしたちは....味方だからさ....!』


あたしと吉野さんは、口を揃えて言った。


『...あ...ありがとう......』


美香は、少し涙を浮かべていた。


あたしたちは、席についた。
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