偽りの自分。
夕日で光が空き教室に差し込む中、二人は向き合う。
『あのさ....お前、彼氏とか好きなヤツとか
いる....?』
カイトは左手で首を触りながら言った。
ちょっと待って!
まさか、告白する気?
やっぱりカイトは絵里花が好きなのかな....
絵里花はなんと答えるのかな。
すると、絵里花はカイトの目を見て言った。
『えっと.....彼氏がいます
遠距離恋愛中だよ。』
そうだった。
絵里花には彼氏がいるんだった!
『だよな。お前みたいなヤツ、彼氏とか
いるよな普通』
『え、そんなことないよ。
あたしに彼氏ができたのは、奇跡みたいなも...___』
絵里花の声が聞こえない。
教室入りたい....。
そう思いながら、あたしはほんの少しだけ
身体を教室に入れた。
すると、いきなりカイトの表情は一変して
真剣な顔になった。
____ドンッ!!
目の前で繰り広げられる光景にびっくりする。
絵里花は壁の前にたち、
絵里花は壁とカイトに挟まれていた。
いわゆる、壁ドンってやつ。
あぁー!
カイトって壁ドンとか平気でする人だっけ?!
『俺と付き合って。
彼氏がいても関係ないし
気持ちは変わんない。考えておいて…』
それだけ言って、カイトは手を離して
こちらに進んでくる。
ヤバい!
バレる!