偽りの自分。
学校へ着くと、あたしは階段をかけ上がって
自分のクラスへ急いだ。
教室に着くと、あたしは大きな声で言った。
『おはよう.....!』
辺りはシーンとする。
雫たちは目を丸くする。
星羅や絵里花はぽかんとしている。
男子たちもびっくりしている。
『いじめをして、ごめんなさい....!
皆はやりたくなかったのに…
星羅と絵里花もごめんね。
雫たち、前みたいに仲良くしたい。
お願い、もういじめはしない!だからあたしのこと....避けないで...っ....!』
皆の視線を気にせず、あたしは言った。
泣いてしまった。
恥ずかしい。
ふと、雫たちを見ると皆ぽかんとしていた。
でもすぐに皆は笑顔になった。
『美香がそんなこと言うなんてね。
超意外っ!....避けてごめんね。』
『“ごめん”なんて美香の口から
そんな言葉がでるなんてね!』
皆は口々に言った。
仲直り、できた?
『ありがとう.....!』
『アハハ泣きすぎだよー、美香!
メイク台無し!笑』
美鈴が笑いながら言った。
『は?え、女子仲直り早くね!?
すぐ考え方変わるんだなっ』
男子も笑いながら言った。
『良かったね!』
星羅、絵里花も言ってくれた。
良かった、仲直りできて。