空と光
真実
「ファイト!ファイト!一年もっと声だして!!」「はいっ!」体育館には部員の声とシューズの音が賑やかに聞こえてくる。「五分休憩!みんな水分補給してね。熱中症になると大変だから 一年もだよ!」「はいっ」体育館は蒸し暑くサウナ状態。「はぁ~。暑い~もう無理」一年は一年で休憩する場所が決まっていて体育館の外の通路の隅がそうだ。近くには古く使われてないげた箱がある。「ふぅーやっぱ練習厳しい~」愛実がペットボトルのお茶を飲み干す。汗を拭いている友夏が「キツいけどしょうがないよ。大会近いし」「5月下旬なのにこの暑さって8月ヤバくない?」私もカラカラな喉を水分で潤す。「こらっ一年!いつまでも休憩してないで早く次の準備して!!」「はっはいぃぃっ」先輩は怖いが田舎なので少しゆるく都会よりはまだましだろう。厳しいことは言われるけどイジメられることはない。二年の先輩の一部は私たちの世話をよくやってくれる。
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