空と光
サーブは最初私たちのチームから先輩が打つ。強いサーブが風のように飛んでいく。ラインのギリギリ内側に入り点がとれた。「ナイスサーブ!!」私たちは懸命に応援をした。しかしサーブで3点獲得した後、相手にアッタクを打たれ2点も差がでてしまった。その後もアッタクを打ったりするが相手は県大会のある強いチーム。さすがに簡単には点が入らない。それどころか点の差がどんどん大きくなってきている。杉田先生が審判にタイムをかけメンバーを集めた。
「強いチームだからといって弱気になるな!さっきのボールだって取れただろ。おまえらは小学生の試合しかできんのか」 おまえ言うな!と心の中で叫んだ。
蒸し暑い体育館は水分が必要だから一年は試合に出ている先輩たちに水を渡す。
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