空と光
奈々はボールふきの雑巾でボールをふきながら呆れている。

終業式が終わったあとお昼を食べて夕方まで部活がある
「あはは・・・」私は頭を抑えボールふきをはじめた すごく狭い部室は女子バスケット部と共用のうえ大きいかごもあるため5人入るだけで満員じょうたい コンクリートでできた床はヒヤッと夏にはちょうどいいぐらい冷たい。 体育館には誰もいなく外で野球部のボールのうつ音や太い声が聞こえてくる。今日は練習というよりも夏休みまえの準備みたいなもので部室の掃除やボールの空気をいれるなどほぼ雑用。「ただいま~」しばらくボールを2人で拭いていると友夏と愛美が帰ってきた「新しいモップ貰ってきちゃったぁ♪♪」友夏は新品のモップを持って嬉しそうだ「友夏、新しいの欲しいって公務員の先生に粘ってモップもらったんだよ」愛美は片手に何枚か雑巾が入ったアルミ製のバケツを持っている。「おかえりー だから遅かったんだね。こっちもちょうどボールふき終わったところだよ」 「そうそう あっ私モップやりたいー!」奈々は立ち上がって友夏のモップを奪う
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