空と光
花火が大きな音と空に打ちあがるとともにお客さんがパチパチとてばたきをする
「きゃー!!見て見て!きれいーっ美羽、ほらっ!!彼氏とみたい~」たこ焼きを食べている私に向かってキラキラした目で友夏は振り向く「ちゃんと見てるよ。友夏もたこ焼きたべなよ。おいしいよ??」
「もーっ美羽は色気ないんだからぁ」
友夏はほっぺを膨らませてまた空に視線を戻した

色気ないのは私だけじゃないと思うけどね・・・。笑
私はそんなことを考えながらたこ焼きを一口、ほおばった。
「いいよね。こうゆうの!恋人同士で見るの」乙女な友夏をよそに「あっ!たこ焼きの中にタコ2つ入ってた!ラッキー♪♪」愛美が幸せそうに食べる「えっうそぉ・・・私はそんなの一個もなかったのに」奈々は食べ終わったたこ焼きのゴミを突っつく「もー!!ロマンチックな世界を怖さないでよ」友夏は愛美たちの肩を叩く
その瞬間また空に花火が大きく広がった「あっさっきの花火綺麗~!!」奈々が指を指した「えっ私、見れなかったんだけど・・・」花火に背中を向けていた友夏は見えるはずもない
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