空と光
「お母さんに電話しなきゃ・・・うわっもう11時すぎてるよぉ」ケータイに映っている画面から時間を確認する。
花火が終わったのは9時30分ごろだから帰るまで2時間近くかかってしまった

「とりあえずみんな迎えくるまで休もう!」愛美が近くのベンチで座りこんだ

中学生になってまで迎えにこさせるのも少し恥ずかしいがこの時間だし田舎でバスがでるわけでもないので交通手段がない


「ちょっと愛美座れないでしょ~」友夏が愛美の肩を揺らす
確かに小さいベンチに4人座るには少し小さい。
「えーっやだもーん♪♪」愛美は堂々とベンチのど真ん中に座る「ちょっとぉ押さないでよ奈々!」
「愛美がつめないからでしょっ」奈々は負けじとお尻で愛美をはじに寄せた
「そういえば奈々は小学生のときも尻相撲強かったよね!」友夏はベンチに座りながら私と奈々たちを見渡し笑った
「へっへーん!!今でも強いからね」奈々は自慢そうにいった「奈々の尻相撲ほんとに強くてさぁ・・ぷっ奈々が真顔で大人と戦ってるところ思いだした」愛美はあははと大きな口で笑った「あっ愛美の舌青だー」きっとブルーハワイのかき氷を食べたからだ
「べーっ」と愛美は舌をだしてきた
「もぉ愛美ったら・・・あはは」今度は変顔を始めた愛美に友夏は笑っている
「みてみて!私もすごいでしょ?!!」奈々も変顔を始めた
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