空と光
9月の空はまだ夏を終わらせたくないのか
青い空を真夏のように包み込む



「はぁ・・・・」
「ため息ばかりだね華原さん」奈々がふざけて私を名字で呼ぶ
「だってぇ・・・」

そう今日はとうとう運動会。
なのに雲一つない快晴で日差しなんて
8月そのまんまで暑いんですけど(泣)

窓から見上げると青い空に一つない雲。いつも大好きな空だけど今日は曇りでもよかったな・・・・なんて思ってしまう


「美羽~元気だしてよ♪楽しめばいいんだよ楽しめば♪♪」
愛美は私の肩をもち顔を見合わせる

楽しめばって言われてもかなりの運動音痴だしみんなに迷惑かけちゃうだけだよ
「そうだよ美羽!楽しまなきゃ!!あっはちまき曲がってるから縛り直してあげるね」
友夏は私の赤いはちまきをきゅっと直してくれた


「全校生徒のみなさんは校庭にお集まり下さい」
校内にアナウンスが流れる
「日焼け止めも塗ったことだしいきますか♪」
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