very! berry! peach!
エピソード1

私の仲間


私の彼氏は、背が高くて、頭も良くて、運動ができて、みんなの人気者で…。
そんな彼が自慢の私は中野苺花!
毎日彼と一緒に笑って、帰る。
休日にはデートして…

「…ちか!」(……ん?)
「いちかっ!早く起きないと遅刻しちゃうよー!」
(んー…もぅ。うるさいなぁ。まだ7時30分……。)
「ってええぇぇぇー!!!!」
私は飛び起きた。家を出る時間は7時40分。寝坊だ…。
「なんでもっと早く起こしてくれなかったのよぉぉぉ…」
「何回も起こしたけど、苺花は全然起きないんだもん!」
そう言って私を起こしてくれたのは、私の双子の姉。中野桃花。桃花は私とは違ってしっかり者!成績も良くて、スポーツもできる。
(なんで双子なのにこんなに違うんだろう……。はぁ…)
「ほらほら苺花!早く早く〜」
「はいはい!今いきま〜す」
「「行ってきまーす!」」
「いってらっしゃい!苺花、桃花!」

改めまして、私は中野苺花!中学二年生の女の子!成績は普通、運動も普通…。得意な事は食べること!というよくいるごくごく普通の中学生。部活はバドミントン部に所属している。桃花もバド部。
ちなみに彼氏いない歴13年!告白されたこと無し!初恋もまだ!
という恋愛を夢見る女の子なのです。
(さっきみたいな夢が現実だといいのにな…。最近こういう夢多い…。)
今日は雲一つない青空が広がっている。
(ん〜!今日はなんだかいい事ありそうな予感っ!)
ドンッ!!
「おっはよ〜!いちご!もも!」
「いったーい!」
いきなり私に激突してきたのは、私と桃花の幼馴染で、家が隣同士。内藤綾、同級生。部活は私達と同じバド部。綾は私の事を“いちご”桃花の事を“もも”と呼んでいる。綾はすごく元気が良くてみんなを盛り上げてくれる。
だから朝から四人で楽しく登校してる。
もう一人いないって⁈もう一人はね、そろそろ合流するよ!あ、ほらほら来た!
「みんな〜!おはよぉ〜!」
「おっはよう!舞!!」
もう一人、私達と登校している子は同級生の藤田舞。サッカー部のマネージャーをやってて、すごく優しくて友達想いなの!
「そうだ、三人とも今週大会だよね!また見に行くからっ!!」
舞はいつも大会があると応援に来てくれる。
「ありがとう!また桃花とペアなんだけど、また足引っ張るかも…。ごめんね桃花〜…。」
「えっ!?いや、大丈夫大丈夫!苺花はいつも通りやればいいんだよ!!

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