忌み子
時計を見やり、8:10を指したので、カバンを背負って家を出た。

友達の奏羽と明海が私を見つけ、手を振ってくれたので
ニコリと微笑んだ。
心の中で『私のことが嫌いなくせに』と毒づきながら。

「おっはーよ!お二人さん!元気かい?」

元気良く二人のカバンを叩き笑いかけると

「あやかも元気〜?」

と奏羽は言い

「ふつうですけどー?wお前元気すぎw」

と明海は言った。
傍から見れば仲のいい3人組にでも見えているんだろう。
だが、実際のところは全然違うのだ。
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