忌み子
「おっはよー♪あやかちゃんのお出ましだよん!!」

ピョンピョン飛び跳ねるように教室へ入り
全力で作り笑顔を作る。

「おはよーあやか!」

「おっはー!」

口々に言ってくるみんなに笑顔で対応する。

[自分を偽って、周りを欺く。]

僕の暗黙の了承だった。
正直うちのクラスは嫌い。
だけど、笑顔で対応しなければ嫌われてしまう。
忌み子と呼ばれるのは家だけで充分だ。
だから、好かれる努力をする。
そうすれば、自分のポジションが出来るから。
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