君はあたしの天然王子
―翌日―
今日は土曜日で学校が休みなだけあって、いつも静かな商店街が賑やかに思える。
オレは、いつものカフェに悠佳を呼び出した。
ちゃんと、自分の気持ちを言うために―…
あぁ~…変な汗が出てきた…
オレはテーブル越しの悠佳と目を合わせる。
「あの…さ、悠佳…」
「何…?」
オレは息を整える。
てか過呼吸になりそう…
「あの…いきなりなんだけどさ…オレ…悠佳とは別に好きな人が出来たんだ…。だから「別れてほしいんでしょ?」
―えっ…
「…ゴメン。遮って。…でもね、私…何となく気付いてたの。尚陽とは、もう一緒に居られないかな…って感じてたの。」
「悠佳…」