君はあたしの天然王子




「ど…どうして?」



「オレ…好きだから」


―えっ…







「何を…?」


「美奈ちゃんが」




―え…




「オレ…美奈ちゃんが好きだよ。大好き」











「え…」







ちょっ…ちょっと待って…






尚陽くんが…あたしを好き?








「ホントに…?」



「うん。ホント!」





尚陽くんが微笑む。



その笑顔を見たとたん、あたしの目から涙がこぼれた。



「美奈ちゃん!?」


「…ッ…ううっ…あたしもっ…あたしも尚陽くんが大好きだよ…」


「うん。オレも…」




そう言って尚陽くんは、あたしを抱き締めてくれた。





「美奈ちゃん…これからは、美奈って呼んでもいい?」


「うん…」




嬉しい―…






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