君はあたしの天然王子
「あ…」
尚陽くんは急に腕を離した。
「尚陽くん…どうかしたの?」
「ミーちゃんに餌あげなきゃ」
ミーちゃん!?
「あ、ミーちゃんってオレのハムスターのこと。」
「ハムスター飼ってるの?」
「うん!」
尚陽くんは奥の部屋からゲージを取り出す。
その中には、やけに太ったハムスターが…
「はい」
そう言って尚陽くんが食べさせた餌は…
クッキーだった。
って…それ良いの!?
「尚陽くん!ハムスターにクッキー食べさせたらダメでしょ!」
「え?でもミーちゃん、ハムスターの餌食べてくれなくて…でもクッキーだったら食べるよ!」
えぇー…
だから太るんだよ、ミーちゃん…
相変わらず、天然だ…