君はあたしの天然王子
―その後、あたしは尚陽くんに家まで送ってもらって帰宅した。
「はぁ…合鍵かぁ…」
合鍵なんて…ちょっと大人な感じだなぁ。
でも、嬉しい~…
こんなに特別扱いしてくれるなんて、あたし…尚陽くんに出会って良かった…
尚陽くんに恋して良かった…
明日からは、また学校が楽しくなりそう。
それと共に、ドキドキも激しくなるだろうけど。
あたしは窓から空を見上げた。
「空って…こんなに広いんだなぁ…」
こんなに広い空の下の、
広い広い世界で、
尚陽くんと出会って恋しただなんて―…
運命だね
尚陽くんに出会えたあたしは、とっても運が良いのかも…