君はあたしの天然王子




相変わらず優しいんだなぁ、尚陽くん…。



きゅん…



あたしたちは手を繋いだまま教室へ上がる。



すると、真っ先に声を掛けてくるのは…やっぱりあの人。




「うわああ!?尚陽くんと美奈!?何で手繋いで…え!?もしかして!?」


「佳奈美…うるさい」



「両想いになったの?もう付き合ってるの?」


「え…えへへ…まぁね」


改めて尚陽くんの彼女だと思うと、信じられないくらい嬉しい。


「やったじゃん美奈!おめでと!」


「ありがとう」



やっぱり佳奈美は、あたしの一番の親友だね。



「それはそうと、噂なんだけどね…美奈の元彼の先輩、また美奈のこと狙ってるらしいよ?」



「はっ!?」



せ…先輩が!?







< 118 / 240 >

この作品をシェア

pagetop