君はあたしの天然王子
「どうすんの?先輩からもしメールとかあったら…」
「む…無視するよ。もう関わってないんだし…」
あたしは側に居る尚陽くんの制服の袖をキュッと掴んだ。
大丈夫だよ…ね?
すると…
♪~♪~♪
「!?」
あたしのケータイの着信音が鳴った。
ま…まさか!?
先輩…なんかじゃないよね…?
あたしは恐る恐るケータイを開く。
送信者は…
せ…先輩…
ではなく―…
「お、お兄ちゃん!?」
ビックリするじゃん、先輩かと思った…
あたしはお兄ちゃんから届いたメールを見る。
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美奈!!今日の夕方は、あひる公園にだけは近づくな!!
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お兄ちゃんからのメールは、そこで終わっていた。
あひる公園にだけは近づくなって…?
あひる公園で何かあるのかな…?
でも…でもでもでも…