君はあたしの天然王子
*13* ライバル
「あ、早くしないと電車行っちゃう!」
あたしたちは急いで電車に乗り込んだ。
今日は混んでるなぁ…
「ねぇ…美奈」
「え…?」
凄く密着してるから、目の前に尚陽くんの顔が…
や…ヤバい…
「あのさ…」
顔に尚陽くんの吐息がかかる。
うわあぁぁ!!
ちっ、近すぎる!
あ…でもミントのいい香りが…って違う違う!!
「な…何?」
「オレさ…」
尚陽くんの顔がぐっと近くなる。
もしや…これは…
き…き…き…キスですか…?
いやいやいや。う、嬉しいけど、それはダメだって!!
尚陽くん!
ここは電車だー!!
すると尚陽くんは…