君はあたしの天然王子
「オレ…さっき先輩にあげた分で、飴無くなっちゃった…」
――え……
「あ…飴!?」
「うん…あげなきゃ良かった…」
しゅうんとする尚陽くん。
何だか小動物みたいで可愛くて、とりあえず頭を撫でてあげた。
「大丈夫だよ!学校の近くのコンビニ行こ?ね?」
「うん!」
はぁ…キスだとか舞い上がってた あたしがバカだった…。
キス…かぁ…
そういえば…先輩と付き合ってた時も、デートだけでキスなんかしなかったなぁ…
ファーストキスは尚陽くんとが良いなぁ…
あたしは尚陽くんを見上げた。
でも…この天然くんに、あたしのキスしたいって気持ちは伝わるのか!?