君はあたしの天然王子
目の前には両手で頭を押さえる先輩。
その後ろには…尚陽くん。
「スネ夫先輩」
「誰がスネ夫だ!?」
「人の彼女に何してんすか」
いかにも怒っている顔の尚陽くん…。
しかも…さっきのお菓子が入ってた紙袋で先輩を殴った模様。
オイオイ…
「そんなに美奈が良いなら…美奈に似た女の子探せば良いじゃないですか。特に3-Bの倉原さんなんて美奈にそっくりですよ。調べたから間違いないです」
しっ…
調べたんかい!!!
「だからスネ夫先輩…美奈を離さないと、あんなことやこんなこと、全部話しますよ?」
「あんなことやこんなことって何だよ!?」
「夜はくまのお人形が無いと眠れないこととか…」
「ぎゃあー!!オレのトップシークレット!」
えーー!?
てか何でそんなこと尚陽くんが知ってんのよー!?