君はあたしの天然王子
楽しみなんだけど…
「着ていく服が無い…」
服はあるんだけど、なかなかコーディネートが上手くいかない…
どうしよう~!!
適当な恰好なんかで行って尚陽くんにダサいとか思われたくないし…
「はぁ…」
ため息を吐いていると…
RRRRR...
「電話?」
誰も出る気配がない。
誰も居ないんだっけ?
あたしは急いで下へ降り、電話を取った。
「はい、雪村です…」
『あ、美奈ちゃん?』
「由陽さん!?」
『アハハ。今、お兄さん居るかしら?』
あたしは、シーンと静まり返った部屋を見渡した。
お兄ちゃんがいる気配はない…
「ごめんなさい…今いないみたいで」
『そっか!じゃあまた電話掛けさせてもらうわ』