君はあたしの天然王子
「じゃあ…これは?」
由陽さんが取り出したのは、ピンクのセーター…
何で由陽さんの選ぶ服は、いちいちピンクなの!?
「由陽さん…」
「このシャツは!?」
これもピンク…
もう…もうやーめーてー!!
――……
「そっかぁ。いい服なかったかぁ…」
あたしと由陽さんは近くにあったカフェで一休み。
本当は二休みくらいしたいです…。
「美奈ちゃん、あのコート似合ってたのに」
「あたしは…あれはちょっと…」
正直言って嫌です…。
「じゃあ…もう一つ私の行きつけのショップがあるの。最後にそこ、行こうか?」
ニコッと笑う由陽さん。
大丈夫だろうか…