君はあたしの天然王子
「じゃあ、行こうか?」
「うんっ!」
尚陽くんの手を握り、いざ!
あたしたちは電車に乗り込み、マリンパークへと向かった。
今日はばっちりカメラも持ってきたし、石碑の前で写真を…。
ドキドキ…
「楽しみだね!!」
尚陽くんはキラキラした笑顔をあたしに向ける。
…可愛いなぁ。
遠足に行く小学生みたい。
「本当だね!」
「だってマンボウ食べれるんでしょ?」
はい…?
「ま…マンボウなんか食べれないわよ!!」
「あれ?美奈、食べれるとか言ってなかった?」
言ってないー!!!
「とにかく~…マンボウは食べれないの!」
「はぁーい」
何だか…幼稚園児と話してる気分だよ。