君はあたしの天然王子
あたしたちの会話を聞いていた人たちが、クスクスと笑っている。
あたしたちの会話、丸聞こえだよ…。
こんなバカみたいな会話…恥ずかしい…。
「尚陽くん…ちょっと黙ってようね?」
「??」
30分後…
マリンパークに無事到着!
何故か疲れが…
「美奈ー!!見てコレ、でっかい木!!」
感動するとこが思うのはあたしだけ…?
はしゃぎまくりの尚陽くん。
「こら!!そっち行っちゃダメだよ、尚陽くんー!!」
何だか尚陽くんのお母さんになった気分だよ…。
でも…無邪気で可愛いなぁ…尚陽くん。
そうこうしている間に、あたしは尚陽くんを見失ってしまった。
ウソでしょー!?
あたしったら…着いて速攻迷子!?