君はあたしの天然王子





先に教室へと入っていった佳奈美の後ろを、あたしは追いかけた。


あくまでもバレないように…ね。



佳奈美は普通に「おはよう」と言いながら教室に入った。



まだ時間は早く、教室に来ている人は少ない…


もう誰か来てるのかな?


あたしは、教室の中をこっそりと覗いた。



そこには…




「あれ?松形さん早かったね?」


「あ…日直だから…」


今日 日直の佳奈美と、クラスのムードメーカー的存在の内藤 啓吾くんの二人…



いつもハキハキしてる佳奈美も様子がおかしい。


なよなよしてる…(失礼)



これって…もしかして…









恋、ですか?










分かった…


佳奈美は啓吾くんの事が好きなんだ!




だから早く教室に行こうとしてたんだね…








< 168 / 240 >

この作品をシェア

pagetop